🌳Bangalore Scenes (1/3) たとえ都市化が進んでも、やっぱりここは、ガーデンシティ。
所用で外出。用事を済ませた後、特にあてもなく、車で市街を走る。
いつもは後部座席だが、木の花が咲く、この季節、しっかりと光景を眺めたく、助手席に座る。前方に広がる光景は格別。
自分で運転をしたいとの衝動に駆られる。インドの運転免許証は持っているし、我が家の車はオートマティック車なので、運転しようと思えばできるのだが、この道路交通事情を思うと、運転する気にはならない。なにしろドライヴァーのアンソニーの運転がとてもうまいので、彼に任せっきりである。
10日ほど前までは、桜によく似たピンク・テコマが満開だったが、すでにほとんど散っている。これから先は、グルモハル、火焔樹が赤く燃え咲くことだろう。
この街は、最初から緑に溢れていたわけではない。バンガロールの樹木の多くは、18世紀にマイソール王国を統治していたティープー・スルタンが、ペルシャやトルコ、アフリカ大陸、南アメリカなどから運び込ませたという。
たとえば、前述のグルモハルは、マダガスカルから。空を覆うばかりに枝葉を広るレインツリー(この木なんの木、気になる木、の、あの木)はカリブの島から。ブーゲンビリアはブラジルから。
写真にもある紫色のジャカランダもまた、ブラジルから。そのあたりの詳細は、ちょうど10年前、ラル・バーグ植物園ツアーに参加した時の記録に残している。近々、ブログにまとめて転載するので、関心のある方は、後日ご覧いただければと思う。
でもって上の最後の写真、よ〜く凝視して欲しい。生き物が、紛れているところがシュールです。
🌳🥥Bangalore Scenes (2/3) マレシュワラムのMTRでスペシャルなミールスを食す。
軽くドーサでも、と思ったのに。というか、ドーサですら、軽くないのに。ついついうっかり、「スペシャル・ミールス」などを注文してしまったランチタイム。プーリーやらビシベレバスやらプラオやらカード(ヨーグルト)ライスやらスイーツ各種やら、出てくる出てくる。食べても食べても増量しない代謝のいい身体をください神様。
路傍にて。写真を撮りたくて車を降りたら、魅惑的な果実に目がとまった。
インド生活16年目にして初めて食べる、このツルンとした果実。タミル・ナドゥのココナッツらしい。あ〜名前を忘れた! 調べても出てこない。明日、ドライヴァーのアンソニーに尋ねよう。ココナッツ&ココナッツウォーターは非常に身体によい。神様への捧げ物にもなる。このあたりの話は、動画でも詳細を説明している。この、まるでジェリーのような果実のなかに、ほんの少しの果汁が入ったココナッツも、きっと身体によいのだろう。
これもまた、後日ブログにて紹介するので、関心のある方は、後日ご覧いただければと思う。
路傍で1房、食べた後、自宅できれいに薄皮を剥いで洗い、夫に出した。
「中に液体が入っているから、一口で食べて。……なんだと思う?」
「ん……? コンニャク……?」
日本人かよ!
🌳🌼🦜Bangalore Scenes (3/3) ドライヴの最後に、市民憩いのカボン・パークへ。
ニューヨークでは、アッパーウエストサイドに住んでいた。セントラル・パークまで徒歩5分。あの公園は、あのころのわたしにとって、「命綱」のような存在だった。大都会の真っ只中にありながら、豊かな自然がそのままに在るセントラル・パーク……。
毎年5月の渡米時には、必ず近くにホテルを取り、朝な夕なに足を運んできた。去年も、今年も、あの新緑の息吹を感じることができないと思うと、本当に遣り切れない。
遣り切れないと嘆いても仕方ないので、バンガロールの中心街にあるカボン・パークに立ち寄った。実は移住当初に訪れて以来、中に入ったことはなかった。ところが……かなりいいではないか、この公園! かつては、おっさんたちが随所で昼寝をしているのが、どうも居心地が悪かった。いや、今でもおっさんたちが随所で昼寝をしているには変わらないのだが、なんやかんやで、感性が寛大になった。
これからは、外出のついでに立ち寄って、少し散歩をしてみるのもいいかもしれない。
少し外出をしただけで、記録しておきたい光景が随所に。綴っておきたい事実も尽きぬが、今日はこの辺で。