一昨日のインドは、春の到来を祝するヒンドゥー教の祝祭、ホーリーだった。もっとも、冬の寒さがそれなりに厳しい北インドの人々にとっての派手なお祭りだが、年中過ごしやすい南インドでは、北ほどの賑わいはない。
とはいえ、昨日今日と、コミュニティなどで色水や色粉を掛け合うイヴェントが行われている。
昨夜は、我々夫婦が所属するグローバル組織YPOのバンガロール支部、創設25周年記念のパーティへ赴いた。ちょうどわたしと夫がニューヨークで出会ったころに誕生。スクリーンに映し出される創設メンバーたちの、若き日の姿を眺めながら、自分たちの四半世紀をひととき振り返って感慨深い。
さて去年より、サリー着用の頻度を増やそうと決めた我。昨日は、ホーリーにふさわしい春の色を思わせる「絞り染め」を選んだ。インドでは「バンダーニ Bandhani」と呼ばれる伝統的な技法だ。2008年にムンバイに住んでいたころ、専門店で購入した。しかし、買ったものの、甘すぎる色合いに、10年以上、ほとんど着ることがなかった。
最後の写真は、昨年、お揃いの布で作ったブラウスと合わせた「普通」の着方。昨夜は敢えて、「コンセプトが異なる好みのブラウス」を合わせるという「今時の着こなし」をした。TATAグループ傘下のサリー専門店TANEIRAで購入した既製品だ。
すると夫が一瞥するなり、「ミホ、そのブラウス、なに? 合わないよ。着替えて」という。
さらには、ダンスに備えてビルケンシュトックのサンダルを履いていたら、「まさかそのサンダルで出かけるつもり? エレガントじゃない!」と憤慨し出す。サリーの丈が長いから、そんなに目立たないし、よかろうもん……と思うのだが、夫は厳しい。
「今はね、こういう着方が流行りなの!」
と、ブラウスは着替えなかったが、ビルケンシュトックを貫くことができず、これはサンダルに履き替えた。
会場はITCガーデニア。毎度記しているが、インドのパーティは、最初の数時間はカクテルタイム。グラスを片手に歓談しつつ、同時にダンスも展開される。料理の準備ができるのは、早くても10時以降。深夜を過ぎるのもしばしば。飲んで踊って食べて……と、なかなかに不健康ではある。
パンデミックのため、パーティが激減し、「健康的」な暮らしが続いていたが、パーティが増え始めると、自制心が試される。昨日は、ホテル内のダイニングが一堂に介して、北インド料理、南インド料理、日本料理と、おいしそうな料理が供されている。料理がおいしいのもまた、罪。南インドのケララ州の料理がまた魅惑的で、うっかり食べすぎた。
本日、日曜日。バンガロールは今年初めての雨。いい雨が降っていた。そろそろマンゴーの季節がやってくる。季節は巡るなあ。
◉インドの絞り染め(Bandhani)の歴史について記したブログ
➡︎https://museindia.typepad.jp/fashion/2021/09/shibori.html
🥻ファッション性を重視すべきか。
それとも機能性/パフォーマンスが優先か。
間違いなく、踊りまくることが予想される今夜のパーティ。
履き物に悩む。
「足腰に悪影響を及ぼさない、ファッショナブルで踊りやすいサンダル市場」は、小さくないはず。誰か、早く作って!😁