久しぶりに、無性にロールケーキが食べたくなった。明日のサロン・ド・ミューズはロールケーキだ。ということで、夜、スポンジを焼いておくことに。
となると、夕飯はシンプルにすませたい。なんとなく、水につけて戻しておいた大豆を使いたく、しかし今日の気分によると、煮付けにはしたくない。サラダにしよう、とひらめき、大豆を生かしたいがために、ダイナミックサラダを作ることにした。
20名以上となると、大きなロールケーキを2本。焼き時間は20分程度と短いので、さほど時間はかからないが、キッチンにつきっきりとなる。故に、空き時間でサラダの準備。
トマトとレタス以外は、すべて一旦加熱。予めオリーヴオイルで炒めておいた。野菜一筋だと満足感が足らなさそうなので、ポークソーセージも炒めておいた。いつもの、バンガロール郊外の農場で、ドイツ人によって作られているBon Apetitのソーセージだ。
オーガニックの大豆。インドは豆類が本当に豊富なのだが、だからといってあまり使わない。なにしろ茹でるのに時間がかかる。やはり嫌がらずに、圧力鍋を多用することにすべきなのだろうな。豆は非常に栄養価が高く、身体にもよいのだから。
ちなみにバンガロールとは。茹でた豆の町を意味する「Bendakalooru」が語源のようだ。
豆といえば、フィレンツェ。彼の町は、「マンジャ・ファジョーリ(豆食い)」と呼ばれているそうだ。昔、旅をした際に、「フィレンツェ人の豆食い」という言葉を幾度か耳にし、気になってはいたのだが、しかし訪れるたびに食べ損ねている。最後に訪れたのは18年ほども前か。
添加物が多いタイプの、できあいのサラダドレッシングは、基本的に使用しない。ゆえに、たいていはオリーヴオイルとバルサミコ酢の組み合わせ、であるが、これに風味を添えるのが、このアンチョヴィーの缶詰。インドにも輸入物があるが、品質が今ひとつだったので、ニューヨークに行った際にまとめ買い。
アンチョヴィーとオリーヴ(これはインドで輸入物を購入)が、味のアクセントとなる。
やはり先日のニューヨーク旅の帰りに空港で買っていた白ワインを開ける。ロバート・モンダヴィのシャルドネー。グラスに注いだ瞬間、その麗しきレモンイエロー、黄金色に心が奪われる。
個人的に、この色が、本当に好き。
決して高価なワインじゃないが、その色のよさも相まって、よりおいしそうに見える。幸せだ。思えば今からちょうど10年前、インド移住を前にして数カ月間、西海岸のベイエリアに住んでいた。ナパやソノマのワイナリー巡りも楽しんだものだ。
懐かしい。
■ぶどう畑とワインの週末。ワインカントリー、ナパヴァレーへドライヴ 2005年11月 (←Click!)
※最下部の「NEXT」の文字をクリックすると、次のページに移れます。寄稿した「アメリカクラブ」のサイトはすでに消滅しているので、スルーしてください。
■サンフランシスコ、ベイエリア、ソノマのワイナリーなどドライヴ旅 2009年9月 (←Click!)
★ ★ ★
果たしてサラダは非常においしく、野菜をモリモリ、たっぷり食べられ、身体も気分もすっきりとした食後感である。今後も素材を変えながら、具沢山サラダ、あれこれと作ってみようと思う。