以前も書いたが、バンガロールでは牛肉が入手しやすい。ヒンドゥー教徒が「基本的に」牛肉を食さないこともあり、週によっては販売が禁止されている。
数年前にBJP政権に移行してからは、あくまでも州ごとの判断ではあるが、たとえばムンバイのあるマハラシュトラ州やデリー界隈では、牛肉規制が厳しくなった。レストランのメニューからも牛肉を使った料理は消えた。
翻ってバンガロールは、ビーフステーキやビーフバーガーを出す店が健在だし、精肉店でも牛肉を扱っている。バンガロール産の牛肉はインド国内でも有名で、フィレ肉は特に柔らかくておいしい。
昔は「脂なくして肉に非ず」なくらい、焼肉ならば、脂身のあるカルビ肉などを好んで食べていたが、このごろは、胃腸がおいつかない。フィレ肉OKなのである。
これもまた以前紹介したが、このフィレ肉、時に水っぽくなることから自分で「エイジド・ビーフ(熟成肉)」にして、ステーキにすることを覚えた。以来、こうやって食べるのが常だ。
肉をそのまま、このような状態で冷蔵庫にいれ、2日ほど放置する。ただそれだけ! それだけで「なんちゃってエイジド・ビーフ」なるからすばらしい。これは2日経った状態。
肉を入れる。塩胡椒をする。あくまでも、シーソルト、もしくはヒマラヤの岩塩、そしてひきたての粒胡椒。調味料はこれだけだから、良質の塩と胡椒が、味を引き立ててくれるのだ。
あとは、適当に焼く。
ステーキとして食べたければ、このまま。スライスしてもよし。肉の旨みが凝縮して、本当においしいのだ。
ちなみにこのビーフは、インディラナガールの80フィートロード沿いにあるNew Frosty'sで購入。ホワイトフィールドにも支店があるようだ。