昨夜はシャングリ・ラの日本料理店、Yataiiへ。夫との外食というと、この店に来る頻度が非常に高い。が、彼は自分の友人らとも同店やITCガーデニアのEDOでしばしば寿司&刺身を食べているので、わたしよりもむしろ、日本料理店訪問率が高い。
毎度おなじみ、「ここで撮影せねば先へ進めない」関所的フラワーアレンジメントの前で写真を撮る。イースターに因んだ金の卵のアレンジメントがかわいらしい。奥のカフェの、ペイストリーショップのお菓子もまた、おもしろい。
いつも書いているが、Yataiiは、我々夫婦がバンガロールで最も気に入っている日本料理店。天井が高く、窓際の席からは市街が一望のもと、とてもリラックスできる。
最近「丼メニュー」を始めたとのことで、海鮮丼を頼んでみた。これがまた、なかなかにおいしい! 海鮮サラダも、器代わりの香ばしい「海苔のフライ」が、いい味出している。ここのドラゴンロールは、巻かれているエビフライが、どっしりとした存在感を放っており、衣の香ばしさが効いていて、とても好きな味。
今回、初めて頼んだハマチカマの煮付けも、少し甘みが強いと感じたが、上品な味わいで、おいしかった。
このところ、日本人シェフは不在だが、以前の不在時も、味が落ちることなく、インド人シェフのアマルジートが腕を奮っていた。食後、テーブルへ挨拶に来てくれたので、いろいろと話をした。
東インド、ジャールカンド州出身の彼。日本へは訪れたことがないものの、日本料理シェフ歴は13年。それ以外にも、タイやコリアン、ヴェトナムほか、アジア各地の料理に加え、もちろんインド料理も作れるという。本人は、日本料理を作るのも食べるのも好きだが、タイ料理が一番おいしく感じるという。
料理はどれもおいしかったが、煮付けがわたしには少し甘かったと伝えたら「最初のシェフが、沖縄出身だったから、甘めの味付けで、それを踏襲しているんです。でも、改善してみます」と、物腰柔らかく、丁寧に、やさしい笑顔で話す。当然ではあるが、料理のセンスに長けた人なのだなとの印象を受ける。
この店に限らず、インドでは、料理の注文をするまえに、「ソースを少なめに」とか「ドレッシングは別添えで」とかリクエストをすると、たいてい応じてくれる。忘れられる場合もあるが、それはさておき。また、出された料理がどうしても口に合わない場合、それを伝えると変えてくれることもある。
ちょっとしたお願いや交渉(横柄になるのではなく、あくまでもお願い)は、許容範囲内かつ効果大だ。ともあれ、いい晩餐だった。