インドのトレンドの変化、バンガロールの趨勢の変容の著しさについていけない日々。無理についていく必要もないが、仕事上、時事問題含め、ある程度のトレンドは把握しておきたいのだが、総量が多すぎて、忘れることも多々あり。自分の記録を読み直して、過去の自分に教えてもらう出来事も少なくない。
好奇心に任せて見聞を広めればいいというものではない。情報の取捨選択をせねば……と思いつつ、今日も街に出れば新たな発見に綴りたいこと募る午後。
このところ、レポートや原稿の締め切りが重なっており、デスクワークが多かったが、今日は日本の某雑誌の取材で「コーヒー店巡り」を実施した。わずか1ページ、2000文字程度。写真は3、4枚。張り切ってあちこちを訪れても載せきれないのは承知のうえで、しかし多くを取材して比較検討、取捨選択することが大切。取材を名目に、あちこちを訪れるのは、楽しい時間でもある。
南インドは古くからコーヒーの産地。バンガロールは、インドのコーヒー省があるだけでなく、カフェ・コーヒー・デーの拠点であり、ここ数年流行っているサードウェーブコーヒー(アルチザンコーヒー)の旗艦店がいくつもある。その一方、昔ながらの飲み方を「温故知新」的コンセプトで魅せるカフェもありと、一言では語れぬ広さと奥行きがある。
まずは市街中心部のコーヒー省オフィスビル、そしてそこに併設されるコーヒー豆販売店とコーヒーハウスを訪れる。その後、インディラナガールへ。ここにはいくつもの、「おいしいコーヒーをセールスポイント」にした新しいカフェがオープンしている。
若者の社交場、あるいは「オフィス」としてのカフェの有意義についても実感した本日。店舗情報を含め、いろいろ書きたいが、写真も文章も、まずは原稿を納品してから、収まりきれなかった情報を含め、後日レポートしようと思う。写真も、「一軍候補」は納品するので、「二軍」をここに載せておく。
コーヒーに関しては、まだまだ訪れたい店、紹介したい場所はたくさんあるのだが、そうなると10ページくらいの特集になってしまう。ついでにクールグやチクマグルなど、カルナータカ州のコーヒー豆の産地にあるリゾートなどを取材すれば、さらに何ページも広がりそうだ。
カフェ巡りの合間に、インディラナガールに新しくオープンしたオーガニック専門店と、併設のカフェレストランに立ち寄る。先日、友人がFacebookにアップロードしているのを見て、近々訪れたいと思っていたのだ。
このブランドの商品は、インド移住直後からあれこれと購入していた。オーガニックのオリーヴオイル(中身はイタリア製)やココナッツオイル、各種スパイスなど。中でもここの「ガラム・マサラ」は風味がとてもよく、個人的にお気に入り。インド料理を作ったとき、最後に味を整える際、使用する。
さて、ランチにミールス(定食)を頼んだ。見た目ばかりか、味がまた、抜群によい。新鮮なレモンとミントの風味が絶妙なニンブ・パニ(レモン水)、発芽豆のサラダもまた、程よい甘酸っぱさで口当たりがいい。ヨーグルトがかかっているのは、チャート(ストリートスナック)のヘルシー版。パニール(カッテージチーズ風)のカレーや、サンバル(スープカレー的なもの)も美味。ごはんもおいしい。なんだかよくわからんおやつもおいしい。
ヘルシーな料理を供する店も、次々にオープンしている昨今。その特集だけでも10ページは軽くいける。このごろは、そんなことばかり考えている。インド、テーマが無尽蔵につき。思えば昨年4月にオンライン上で創刊した『バンガロール・ガイドブック』の地図も、情報が古くなりつつある。栄枯盛衰が目まぐるしすぎる。周辺の人たちの協力を仰いで、手を加えなければ。