ロックダウンにアンロック、そしてここカルナータカ州は明日夜から再びロックダウン……というわけで、カウントするのもややこしくなった。故に、ロックダウンに入った3月25日から数えて、With COVID-19 Day 111。
インドのEコマース事情は、ロックダウン後、さらに加速して利便性を高めた。なんでも配達屋のDUNZO(ダンゾー)が、サーヴィス内容を拡充し、ほぼ、買い物に行く必要がなくなった。
しかし! アルコールだけは別。州政府はロックダウンを1週間としているが、多分今月いっぱいは外出規制されるだろう。アルコールを「買い貯める」となると、かなりの額となるのでドライヴァーのアンソニーに頼むのは憚られる。
というわけで、今日は久しぶりに外出。……と、あちこちの酒店の前は長蛇の列。アンソニーに穴場の店を教えてもらい、列の後尾に並んでいたら、わたしの姿を見つけた店主らが、招き入れてくれる。そうそう、こういうとき、インドの人たちは女性や老人(とは思われていないはず)にやさしいのだ。
わたしが気づかずにいたら、前で並んでいた人が、どうぞどうぞと促してくれる。やさしい。うれしい。
ウイスキーやらワインやらをあれこれ頼んでいたら、「彼は、あなたの同行者ですか?」と店主。
振り返ればそこに、ご近所のアパートメント・ビルディングにお住いの日本人駐在員氏の姿が! 考えることは皆同じ。というか、滅多に外出しないのに、ピンポイントで酒店のカウンターで出くわすとは、笑える。お元気そうでなによりだ。
そのあと、夫に頼まれていたNATUREのアイスクリームを買い、NAMDHARI’Sに立ち寄るも、もうそれだけで、疲労困憊。外出慣れしていないので、大仕事をした気分になる。
ところで先週は、九州地方の洪水のニュースで心が沈んだ。その延長線上で、昨日はオンラインでの「バンガロール九州沖縄県人会」を実施した。わたしは幹事ではないのだが、Zoomでの集いを、いろいろと模索したく、自ら幹事を申し出た次第。
Zoomでは、専ら仕事の打ち合わせやセミナーの受講が主で、カジュアルな小人数での飲み会を数回やった程度。グループでのイヴェントをうまくやるには、経験を積む必要がある。
参加者は、バンガロールに残っている日本人プラス会長@日本の計10名。途中、数名が次の飲み会参加のため退席し、7名となったあとも、それぞれ情報交換などや精神的なストレスのことなどを分かち合う。ほどよい人数だ。
初対面同士の方もいるのだが、遥か遠く故郷を離れ、しかし出自、あるいはゆかりの場所が近いというだけで、気安く話せるのは、毎度奇妙なことだと思う。
今後のことを考え、個室(ブレイクアウト・ルーム)に移動する練習などもしてもらう。人数が多い時には、たとえば「長崎部屋」「福岡部屋」「熊本部屋」などとテーマやら地域に分けた部屋を作って、参加者を分割、自由に行き来できる設定もできる。
想像以上に、楽しくて、有意義な時間だった。まだしばらくは、先行き不透明のタフな日々が続くだろう。ゆえに、できるだけ、助け合いたいものである。
インターネットありき、を大前提で話すなら、今回のCOVID-19禍によって、新たに開かれた世界は確実にある。オンラインでのセミナーや勉強会など、これまで開催の準備や実施、参加者調整に手間取っていたことも、実現できる。
昨日の朝は、小学生向けのイヴェントにも「大人枠」として見学させてもらった。今まで接点のなかった場所に、どんどん飛び込んでいけるという楽しみもある。今はもう、「できないこと」を数えるより「できること」を模索するしかない。
感情の起伏を乗り越えながら、がんばらないかん。