久しく『マルハン家の食卓』というブログを書いてきた。しかし、一年前、ロックダウンに入ったあとから、更新が滞っていた。
滞っていた期間に、我が家の食卓は大きく変化した。
バンガロールにおいては特に、食材及び飲食店のデリヴァリーの拡大、買い物代行サーヴィスの拡充、「身体によいもの」「品質の高いもの」の増加が顕著だ。現在、我がインド生活は16年目に突入しているが、この1年間の急伸ぶりは特筆すべきだと実感する。
というわけで、記録をきちんと残しておこうと、数日前から、ソーシャルメディアに記載してきた食の記録を、少しずつ『マルハン家の食卓』に転載している。週に1、2回の記録ながら、塵も積もれば山となり、なかなか先に進まない。
さて。アルチザン・ブレッドのKRUMB KRAFTは、お気に入りのベーカリーとして我が家の定番となった。この店を知ってから、よくも悪くも、自宅でパンを焼かなくなってしまった。
このベーカリーの楽しいところは、そのときどきで、期間限定のパンやお菓子が販売されること。定番化してほしいものもあるが、店側も、多分、試行錯誤しているのだろう。
今回は、ゴールデン・レーズンが入ったHot Cross Bunsと、Cinnamon Rollsを試してみた。どちらも、甘さ適度にとてもおいしい。オーヴントースターを温度低めに設定して、少し時間をかけて温め直す。コーヒーとよく合う。
Caramelised Onion Whole Wheat Crackersは、毎回購入。ちょっとお腹が空いた時に数枚食べる。ワインやビールにもよく合う。KRUMB KRAFTは、チーズやジャム、ディップ、スパイスなど、そのときどきで販売している。
今回、眼にとまった「Golden Milk Masala」。ゴールデン・ミルクとは、ターメリック入りの牛乳のこと。インドでは「Haldi ka doodh」と呼ばれ、昔から健康によい飲み物として愛飲されている。
5年ほど前、米国人の書いたトレンド記事で「ターメリック・ラテ」という文字を見かけて、ちょっと笑ってしまった。名前によって、ずいぶんお洒落な印象になるものだと。
わたしはインド移住早々のころ、ヨガの先生に教わって以来、ちょっと体調が悪いな……というときに、温めた新鮮な牛乳にターメリックの粉とハチミツ(どちらもオーガニック)を入れたものを飲んで眠る。すると熟睡できて、翌日にはかなり爽快に目覚められるのだ。『インドの食生活と健康管理』のセミナーでも、伝授している。即、実行して「効果がある」と報告してくれる人もいる。
マサラ・チャイは、折に触れ、自宅にあるスパイスを使って、そのときどきの気分で適当に作るのだが、これがちょっと面倒な時もある。そんなときに、この「ゴールデンミルク・マサラ」は使えそうだ。さまざまなスパイスと茶葉が粉状になっていて、温めた牛乳に入れるだけでよいらしい。
一から作る方がおいしいに違いないが、実はパッケージの雰囲気に心惹かれて購入した。ジャケ買いである。明日にでも、作ってみようと思う。おいしいといいな。