インドのデルタ株「第二波」が収まって初めて、昨日は小さな宴を開いた。
隣接するケララ州やムンバイのあるマハラシュトラ州で、現在、第三波の兆候が見られることから、金曜日になって、ここカルナータカ州も夜間の外出制限が発令された。ゆえに、宴の集合時間を午後5時に繰り上げ、8時には解散という、超ヘルシーな集いとなった。
常々記しているが、去年3月のロックダウンを機に、インドではEコマースのサーヴィスが益々拡充、食材の「選択肢」も「販売網」も、数年前には考えられなかった利便性の高まりだ。
昨日は早起きをして、ロックダウン以降、わたしの書斎と化しているダイニングルームを片付けて本来の姿に掃除。その後、しばらくキッチンの篭った。久しぶりにロールケーキのスポンジを焼く。オーヴンを稼働させるのも久しぶりのこと。甘い香りが漂う中、今や不可欠となった日本食材の供給源maindish.inから届いた魚などを捌く。
ひと段落したところで、90分のオンライン・ダンスレッスン。数カ月前に始めたボリウッドダンス・エクササイズのBOLLYQUEの「1周年記念ダンスワークショップ」に参加したのだ。ダンスの成果は各々撮影し、1本の動画にしてくれるらしい。
去年はミューズ・ダンサーズとの動画を何本も作ったが、今年は踊る企画がないので、楽しみだ。形になると思うと、目的ができて、練習にもはりがでる。歌と同じで、ダンスも、何度も何度も繰り返して見て身体を動かさないと覚えられない。時間の隙間を見つけて何度も繰り返し踊ることで、エクササイズにはなっていると思う。痩せんけど。
昨夜は、久々の集いだったということもあるが、パンデミック下、タフな環境で尽力されていた方もお招きしたので、奮発してお刺身も多め。先日紹介したうなぎ、それから豚バラの料理なども。参考までに以下、記しておく。
◉maindish.inから届いた冷凍の刺身。解凍の方法がポイント。水っぽくならないよう、キッチンペーパーに包んでタッパーなどに入れ、「冷蔵庫」でゆっくり解凍。半解凍の状態で切って、再びキッチンペーパーの上に載せておくと、水っぽくならない。
◉うなぎ蒲焼は、我が生まれ故郷の熊本で、すでに味付けされたものが冷凍パック入りで届く。味付けが「控えめ」なところがありがたい。昨夜は愛用マニプールの石鍋で調理。クッキングシートに並べ、「酒」を軽く振りかけて蒸し焼く。
◉豚バラ肉は、アラハバード有機農業組合でお米と共に注文したお気に入りの「テンメンジャン」をベースに、醤油や酒、ミリンなどでマリネ。見た目、よくわからないが大根、コンニャクのスライス、GourmetGarden.inの小松菜などが入っている。
◉アラハバード産、合鴨製法によるアキタコマチ。昨今の日本のお米は無洗米とか軽洗米があるようだが、これは昔ながらのお米につき、きちんと研ぐ。コツは、しっかり30分以上は水に浸したあとに炊くこと。炊く時の水も多めに。調理器具によっても炊き上がりが異なると思うので、何度か実験して「ベストの炊き方」を追求されることを勧める。このお米、ゲストにも「甘味がある」「おいしい」と、大好評だった。
◉トウモロコシは、皮付きのままオーヴントースターでしつこく30分くらい焼く。時間はかかるが、放置していればよいので簡単。たまに皮に引火して炎🔥が上がるので要注意。
◉見た目は地味だが、GourmetGarden.inのベルペッパー(Sweet Snacking Peppers)は、実に美味ゆえお試しあれ。まずは何もつけずにかじることをお勧めする。刺身の傍に添えたスプーンレタスやカイワレもGourmetGarden.in。
◉久々のロールケーキは抹茶入りクリーム。この抹茶、仕事の関係でいただいたサンプルで、京都のお茶屋さんの本気な抹茶なのだ。インドの乳脂肪たっぷりのビニル袋入り生クリームに、ほんの少しラム酒を入れ、抹茶を加える。贅沢な使いっぷりだ。風味と苦味、甘みのバランスが絶妙で、上出来だった。
◉お土産にいただいたSMOORのスイーツ。どれも好みのお菓子にて、うれしい。
◉お土産にいただいたアルコール。初めて味わう焼き芋焼酎。ほんのり甘く旨味があって、これもおいしい。
……と、瞬く間の3時間。全然、時間が足りないねと言いながらの解散だ。夫と二人だと、料理にもなかなか気合も入らない。しかし、宴を開くとあれば、準備をするのも楽しい。
みなで食べるごはんはまた格別だな……と、当たり前に集えなくなった今、改めて思うのだ。
🌏鰻で世界旅の夕餉。ニューヨーク、熊本、福岡、バンガロール
➡︎ https://museindia.typepad.jp/2021/2021/06/unagi.html
🌾「アラハバード有機農業組合」(AOAC)
北インド拠点の「アーシャ=アジアの農民と歩む会」を通して、COVID-19で困窮する農村の人々への支援を!
➡︎ https://museindia.typepad.jp/2021/2021/06/aoac.html