インド移住当初は、パーティなどの席で比較的頻繁にサリーを着ていた。しかし、インド人の友人らが着ていないのに、日本人の自分がサリーを着ていることに居心地が悪くなり、10年以上、ほぼタンスの肥やしとなっていた。
再び積極的にサリーを着るようになったのは、パンデミックの最中、2021年8月の誕生日あたりからだ。すると、インドの友人知人の間では「サリーをよく着ている日本人」との印象が強まった。ゆえに、洋装だと「今日はサリーじゃないの?」と尋ねられる。
昨日のパーティでも、「今日はサリーじゃないのね」と何人もから、尋ねられた。こうなると、「サリー=ユニフォーム」のような感覚になってしまう。
👗昨日は、10数年前にニューヨークで購入したドレスを引っ張り出して久々に着用。昨今「敗者復活ファッション」が、わたしの中でトレンドである。実は昨年の3月ごろ、史上最高体重を記録した。それだけでなく、夫がかなり絞ったことで、わたしとの体重差が近くなってしまった。
世間からは、夫より、わたしの方が身長が高いと思われがちだが、実は彼の方が少し高い。にも関わらず、わたしの体重に迫られては困る。このままではまずい、と一念発起して、「1カ月1キロ」のペースで減量した。
それまでは、「更年期だから仕方ない」と諦めていたのだが、この考えこそがいけないのだと改めた。少し食べる量を減らし、アルコールなども控えめにした。結果、少々リバウンドを繰り返したものの、現在、最デブ時から3〜4キロの減量状態を維持している。
本当はあと3キロほど落としたいが、今のところは様子見だ。おいしいものをしっかり食べたいし、お酒だって飲みたい。油断するとすぐに増量するので、日々「ホメオスタシス」を尊重しつつ、無理のない範囲で、健康体重を維持する努力をしている。
というわけで、10年以上前に買ったものの、着れなくなり、しかし捨てられなかった服が、今また、「敗者復活」しているという次第である。
にも関わらず、昨日は、フォーシーズンズホテルで開かれたパーティの料理がおいしくて、食が進んだ。南北インドの料理にコンチネンタルと、ヴァラエティ豊かな料理が並ぶ。
ケララ旅で散々、食べてきたばかりなのに、アッパム(米粉のパンケーキ)もおかわり。そして最後は、超絶高カロリーなインドで人気のお菓子「ジャレビ」で締めくくる。
インドのお菓子といえば、丸い揚げ団子のシロップ漬け「グラブジャムン」が有名どころだろう。超絶に甘いことで知られるが、わたしはジャレビの方が罪深いと思っている。
小麦粉を多めの水で溶いたものをクルクルと回しながら油に流し入れて揚げ、それをどっぷりとシロップに浸す。油と砂糖で満たされたその上に、さらに甘いミルキーな液体をかける。もう、歯に染み入りそうな、鬼の甘さである。しかしながら、この揚げたては、おいしいのだ。
そんな見るからに強烈なジャレビを、わたしはかつて、避けていた。
しかし、15年ほどまえ、夫の家族とオールドデリーに行った時のこと。実は夫は行ったことがなく、行きたがらなかったことから、夫の両親が同行すると申し出てくれた。結局は夫も一緒に4人で出かけた。
ローカルで人気の店でランチを食べ、その後、ロメイシュ・パパが露店でジャレビを買い、わけてくれた。それが、本当においしかった。
最後の写真は、そのときのもの。パパの手にジャレビ。それを取る夫の手。
あれほどのおいしいジャレビには、あれ以来、まだ出合っていない。
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そんな次第で、今年もキーワードはホメオスタシス。適度におやつも食しつつ、無理なく、しっかり、健康体重を維持するよう心がけたい。