(日本語は下に) Pizzeria "4P's" run by a Japanese couple soft opened in Indiranagar. They have already opened more than 30 restaurants, mainly in Vietnam, but also in Cambodia and Japan.
Both the taste of the food and the architecture of the restaurant show a distinct individuality and thoughtfulness that sets it apart from other restaurants.
The burrata cheese, made in a corner of the restaurant, is fresh with the flavor of good quality milk. The baking oven imported from southern Italy not only bakes the dough to an aromatic flavor, but its appearance is also beautifully in harmony with the interior.
The black and reddish-brown walls, painted in the traditional Kerala style, create beautiful shades of light. It reminds me of the paintings of Giorgio de Chirico (Italian), one of my favorite surrealist painters. The round window through which light leaks from the cheese factory looks as if it were a full moon in the night sky. According to the owner, the architect of this building is Italian. It makes sense.
The grand opening will probably still be a month or two away. But even now, you can fully enjoy the flavorful cuisine and atmosphere of the restaurant.
日本人夫妻が経営するピッツェリア「4P’s」がインディラナガールにソフトオープニングした。彼らはすでに、ヴェトナムを中心に、カンボジア、日本など30店舗以上を展開している。
同店の背景については、10月下旬、試食に行った時の記録に記しているので詳細は割愛する。下部に試食会と、チーム各位に食のセミナーを実施したときの記録のリンクをはっておく。
昨日は夫と二人で訪れた。まだ店内の工事は不完全だが、インドではよくある光景。最低限のインフラと安全性が確保されていれば、あらゆる商業施設は「とりあえず」開店する。インドに限らず、米国でも「ソフトオープニング」という言葉は珍しくない。営業を開始しつつ、全体を整えて、すべてが準備が完了した時点でグランド・オープニングとなる。
インドでは、拙速は禁物。日本人にはなかなか受け入れ難い状況だが、遅れながらもいつのまにか、なんとかなっているという世界観だ。
わたしたちは、インドという名の列車に乗った以上、その列車の中で大荷物を抱え、前へ後ろへと動き回ったところで、早く目的地に辿り着くわけではない。荷物をおいて、列車の動きに身を委ねるしかないときもあるのだ。
さて、4P’sであるが、料理の味も、店内の建築も、他店とは一線を画した個性と思い入れが見て取れる。椅子やテーブルの木材やサイズ、カウンターの広さ、釜の配置、カトラリーやリネン、食器類……。目に飛び込むそれぞれに濃(こま)やかな配慮が見て取れる。
まずはオリジナルのサングリアで乾杯。ほんのりとスパイスの香りが効いて、爽やかな喉越し。店の一隅で作られるブッラータチーズは、良質のミルクの旨味が封じ込められて新鮮。大き過ぎないのが、むしろいい。
ピザは、試食のときに気に入ったマッシュルームと、人気だというナスのトッピングを2種類。1枚で2度おいしいこのコンセプトは、小人数で訪れる時にも非常によい。ピザが均等にカットされ、耳の部分が多過ぎず少な過ぎず、ちょうどよい塩梅なのもうれしい。ヴィネガーでマリネされた揚げナスが、風味豊かでこれも好みの味だ。
試食のときよりも格段においしくて感嘆。相当の試行錯誤があったであろうと想像された。そして楽しみにしていたカニのパスタが、本当においしかった!
わたしは基本的に一人ランチが多い。インディラナガールでは、ARAKU COFFEE、INFINITEA、LAVONNEあたりに立ち寄ることが多いが、有力な選択肢が増えたのも個人的にうれしい。
料理の味もさることながら、角地で窓が広く、大きな樹木を眺める開放的な空間が心地よい。昼間はまた、異なる風情だろう。
ケララの伝統的な塗装が施された黒や赤茶色の壁は、風合いや手触りがよく、光の陰影も美しい。シュルレアリストのイタリア人画家、ジョルジョ・デ・キリコの絵画世界を彷彿とさせて、わたし好み。チーズ工房の光が漏れる丸窓は、あたかも夜空に浮かぶ満月だ。
南イタリアから取り寄せたという釜は、生地を香ばしく焼き上げるだけでなく、その外観も美しくインテリアに調和して絵画的だ。
オーナー曰く、この建物を手がけた建築家はイタリア人だとのこと。納得だ。イタリア人とはいえ、インドの風土や環境を熟知したうえで建築されていることが見て取れる。内壁の塗装に時間はかかったようだが、その分、耐久性があり、メンテナンスはしやすいのではないかとの印象を受けた。
グランドオープニングまでは、まだ1、2カ月ほどはかかるだろう。しかし今でも十分に、その滋味溢れる料理と雰囲気を楽しめる。なお、当面は毎週火曜日は休業とのこと。夜は予約を入れた方がよさそうだ。
🍕近々、バンガロールにオープンする日本人経営のピザ・レストランPizza 4P’s。試食会へ。(2023/10/28)
https://museindia.typepad.jp/2023/2023/10/4p.html
🇯🇵日本とインドの相互理解を高めて発展へ。OKaeri Ventures オカエリ・ヴェンチャーズ 始動!
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🎨A night to melt into surrealism. シュルレアリズムに溶ける夜。
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🎨The Disintegration of the Persistence of Memory 記憶の固執の崩壊
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