盛夏のバンガロール。焼き菓子を作る気にならず、オーヴンを使用しないこと、そしてシャワーの湯沸かしも短時間しか使用しないことから、先月の我が家の電気代は、格安、であった。エアコンなしでファンだけ凌げているのは、エコロジカルでよい。
そんな次第で、このごろは、毎週金曜サロン・ド・ミューズのおやつも、冷たいものが増えている。本日は、カスタードプリン30人前。
ちなみにこちらは、数週間前のパンナコッタ。見た目、プリンのようだが、生クリームが濃厚で、黄色っぽく見えるだけである。
これはリッチな味わいなので、少量ずつでもOK。見た目はいまいちだが、インドの新鮮フルクリームな牛乳&生クリームで作っているので、コクがあって美味。
ところでわたしがカスタードプリンを作る場合に使う材料は、
・卵
・牛乳(Nilgiri'sのリッチミルク)
・砂糖(オーガニックの無精製もの)
・ヴァニラビーンズ(インドもの)
である。
レシピをよく尋ねられるので、ここに紹介しておく。以前も紹介した気がするが、改めて。
ちなみに今回、このレシピの5倍を作った。
この10年間に、いったい何度パッケージが変わったか、この牛乳。今はこの、妙にファンキーなパッケージがリッチミルク(全乳)。近い将来、また変わるに違いない予感満点。
でも、牛乳の味は、変わらず美味。初めて飲んだその日から、ずっと好きな味。
普段使っているのは、このヴァニラビーンズ。先進諸国では高価だが、インドではお手頃価格で、オーガニックものも手に入る。
ただ、巨大プリンを作る場合、ビーンズだと粒が偏ってしまうので、エッセンスの方が好適だろう。ただ、あいにく良質のエッセンスが手元にないので、今はこれを使っている。
月末のニューヨークで、お気に入りのNIELSEN MASSEYのエッセンスを購入する予定。
このエッセンス、ナチュラルに香り豊かで高品質。以前、友人に勧められて以来、愛用している。ニューヨークのWilliams Sonomaで購入しているのだが、昨年、購入しそこねて、現在、在庫切れなのだ。
これが手に入れば、カスタードプリンの香りが、もっとよくなるに違いない。
ちなみに、プリンを加熱するのは、オーヴンではなく、深底のフライパン。これに湯を張り、大きなボウルを入れ、一旦、沸騰させたあと蓋をして、「弱火で」15分から25分ほど蒸す。これは器の大きさや深さによって固まる時間が異なるので、ときどき様子を見る必要あり。弱火にしないと鬆が立つので注意。
なお、カラメルは、デメララシュガーに水を少量加えて軽く煮立たせたものを使う。デメララシュガーは、そもそも茶色くて、黒糖のような風味があるので、煮込まずとも、カラメルっぽくなるのだ。
プリンは前夜のうちに作っておいて、しっかり冷やして供するべし。さすれば、シンプルに、おいしい。