インドは本日、メイデー(労働者の日)につき祝日。日本はといえば、令和という新しい時代を迎えた日。午前中はインターネットを通して、日本から届くニュースを眺めていた。
午後、外出するも、どこかしら、心は上の空。帰宅して、ふと気づく。
今日の夕飯、どうしよう。
我が家は基本的に、生鮮食品は都度、購入しており、買い置きがほとんどない。あるのは、玉ねぎ、なす……。
……。
ノンヴェジ(肉類、魚介類)も切らしている。オンラインで注文するには、時間が足りない。
こんなときには、日本から買ってきておいた「乾物類」が役に立つ。夫の好物、高野豆腐があったはずだが……ない! もう食べ尽くしていた。ひじきも……ない! しいたけ(どんこ)がある。よし、まずはこれだ。
卵がある。これは卵焼きにしよう。
なすは、オーヴントースターで焼きナスに。
これに味噌汁を添えるにしても、地味すぎる。
日本米に、Happy Healthy Meで買っておいたレインボーライス、という名の四穀米をブレンドして炊くことにした。それだけで、見た目、華やかだ。
とはいえ、やはり物足りない。
「人間用は、氷くらいしかないよな……」と諦め気分で、「猫ご飯」に占拠された冷凍庫を開いたところ、隅っこに、先日アムステルダムの空港で購入し、冷凍しておいた「厚切りスモークサーモン」を発見!! これが今夜のメインだ。
日本料理の優れたところは、複数のお皿にちまちまと盛り付けるだけで、なんだか豪華に見えてしまうところだ。いや、結局は、ちまちまというわけでもなく、大雑把に盛り付けたが、それでも、なんだか華やかに見える。
実は今日の食卓。「いただきものトライアングル」なのだ。
ワイングラス、箸置き、そしてごはん茶碗。いずれも、バンガロールを去りし方々にいただいたもの。思い出も蘇り、ありがたい。
日本料理が好きな夫は食卓を見るなり「おいしそう!」と大喜び。日本料理が好きな夫は、ヴィジュアルの「日本っぽさ」で、すでに感動してくれて助かる。
「おいしい」「おいしい」と言いながら、ご飯に味噌汁、おかわりをする。たまには、こういう食卓もいいのかもしれない。
いざというときのために、日本の乾物類は、もう少し調達しておくべきか。日本料理が好きな夫のために。