アンロック14日目。ロックダウン82日目。こうして日にちを数えることに意味があるのだろうかと思いながら、惰性でカウント。宙ぶらりんの心持ちは、この先どれほど続くだろう。
土曜日は、友人とランチに出かけた。
2005年のバンガロール移住直後から馴染みのInfiniTeaへ。当時は20代だったこのお店のオーナー、ガウラヴとは、当初からの知り合いで、遠い昔はインタヴューをさせてもらった。そして我が家でのティーパーティ、Infiniteaでのティーテイスティング、お茶のセミナーなど、いろいろ関わりを持ってきた。
今回のロックダウンで、彼の店は2カ月間、諸事情でデリヴァリーさえ許可してもらえず、彼のFacebook投稿からは、タフな状況が伝わってきた。個人でがんばっている人にはより一層、この苦境を乗り越えて欲しい。超微力ながらもデリヴァリー開始直後に出前を頼んだ。そして土曜日は友人とランチに出かけた。
清潔を保たれているし、料理もおいしい。友人とは、会話が尽きず、居心地のよさに長いこと居座って、楽しい時間を過ごした。バンガロールにいらっしゃる方は、ぜひご利用ください!
インドのお茶については、コーヒー同様、動画でアップロードしようと思う。
紅茶そのものよりもむしろ、インドのお茶の歴史の方に語りたいテーマが多いのだ。かつてスリランカを脅かし、久しい内戦状態の原因となっていた過激派テロ組織、タミール・イーラム解放の虎。その誕生の背景には、英国植民地時代、紅茶のプランテーション労働者としてインドのタミル地方から送られた人たちの苦悩がある。
重い話題だが、知っておくに越したことはない、近代インドの一つの歴史。
土曜日、友人との会話を通して、ニューヨーク在住時代に親しかった友人の話題となった。帰宅後、15年以上、音信不通になっていた彼女の消息を求めて、ネットであれこれとサーチする。そしてついに連絡先を見つけて、メールを送った。
1996年、ニューヨークの日系出版社で現地採用スタッフとして働いていた時の同僚。当時の出来事が溢れ出して、とめどなく。彼女とのことも、ニューヨーク時代のことも、書き留めておきたいことがたくさんだ。
思いがあふれてとめどなく、庭に出れば、すでに馴染みの、やさしく甘い香りがする。月下美人が咲いている!
1年に一度、この時期に開く花。今回は少しずつ、週末と、多分週明けに、時間差で、開きそうだ。
いつもなら、友人らに声をかけて月下美人鑑賞会をするところ。昨夜は夫と猫らとで、芳しい香りに包まれながら、眺めた。
花を眺め、空を仰ぎ、いろいろと、やりきれなさや、遣る瀬なさや、羽ばたきたい衝動や、なんやかんやが募って、うわ〜っと大声で叫びたくなる。吠えたくなる。(我ながら怖い)
大概、人生経験重ねてきたおばさんがこれだから、エネルギーに満ち溢れた若者は、辛かろうね〜。と切に思う。
旅に出ることができないなんて。なんなんだ、この世界は……!