まだまだ「インド人の嫁」らしい巧みさには遠いが、しかし、チャパティ作りのコツもつかめてきた。他者の目には、前回から大して変化がないように見えるだろうが、自分としてはだいぶ違うのだ。
チャパティを丸めて焼いている間、このごろはポッドキャストでラジオを聴いている。その短い間に、思いがけず学ぶことがあって、勉強になる。
なんとなく聞き始めた武田鉄矢の「今朝の三枚おろし」というプログラム。
「他力の哲学 赦し・ほどこし・往生」というテーマからの話。無償の贈り物をしてくれる、象徴的な存在としての「サンタクロース」という彼特有のたとえが、とても腑に落ちた。
サンタクロースは、遍く世界のこどもたちに、ギフトを贈る存在である。そのこどもたちは、大人になったら、こどもたちにギフトを贈る。そこに見返りはない。
わたしが続けている活動も、それがどんなに微力でも、これまで受け取ってきたものを誰かへ贈る、「正」の連鎖のひとつだと思いたい。ミューズ・クリエイションの活動はもちろん、こうして停滞している今、毎日作るチャパティもまた。一人一人が作るチャパティ(ロティ)の輪は瞬く間に広がった。
ここだけではない。あちこちで発生しているインドのコミュニティの、ネットワークの強さを、改めて感じる。関係が密な分、諍いも少なくないが、しかし交流がないよりもあったほうがまだ、健全なように思う。
わたしが参加している食糧支援コミュニティがローカル紙に取り上げられている。
「端緒」になれる人はすばらしい。そしてそれを前向きにサポートしていける人たちもすばらしい。
ところで昨日は、実に84日ぶり、友人たちとランチをとった。新たな試みとして、「外出時の動画撮影」に挑戦してみた。やってみてわかる、動きながら撮影することの難しさ。ともあれ、編集の勉強として、仕上げてみようと思う。まだまだ、試行錯誤は続くのだ。