インドに移住して15年。日本の食材は、年に一度ずつ、5月のニューヨークと10月の日本で調達してきた。年々、インドで入手できる食材が増え、持ち帰る食材のヴァラエティは減ってきた。その分、米、味噌、海苔、ごま油、化学調味料を使わない天然だしの素、鰹節や高野豆腐などの各種乾物などは、上質なものを選んできた。
我が家が食品添加物の多い加工食品を食べなくなって久しく、普段から極力、フードマイレージが低い食材を使っている。そのおかげもあって、夫婦揃って、概ね元気である。
このあたりの情報は、Youtubeでも具体的に取り上げているので、ぜひご覧いただきたい。このときはまだ、動画作りに慣れず、編集もしていないが、短時間に実践的な情報が詰まっている。
🎬043★日本の伝統食を常備せよ!(1) 心身の健康を保つなら、「まごわやさしい」を心がけよう。
🎬045★日本の伝統食を常備せよ!(2) 食品添加物を控え、一汁一菜を基本にした食生活を。
✈️今年は、5月のニューヨークは当然キャンセル、秋の日本への一時帰国も難しいかもしれない。そんな中、インド国内で調達できる日本食材の購入先が少しずつ増え、うれしい限り。Amazon.inであれこれ調達できるようになったのも、感慨深い。ロックダウンに入ってからの食卓は、むしろ新しい食糧調達源を探すきっかけとなり、食材の選択肢が増えた。
🍣昨夜のサーモン丼。刺身、醤油、味噌、そして海苔は日本食材の卸売店Daily Need、日本米はアラハバード有機農業組合から調達。味噌や醤油は複数の店が販売しているが、「良質の海苔」だけは見つけることができずにいた。「やっぱり海苔は有明海ものよね〜」などとひとりごち、当面は海苔なしで生きようと決めていた。
🍙しかし、わたしの中の日本人が「海苔を食わせろ」と叫ぶ。正体不明な海苔が届くのを覚悟でDaily Needに注文したところ……。開封して驚愕!「熊本県有明海産焼きのり」ではないか! 思わず小躍り💃 「2等級以下、規格外の海苔」ノープロブレム。これで巻き寿司などもできるというものだ。更には、ごま油も「かどや」ものがど〜んと届いた。この際、「いつもの九鬼太白純正胡麻油でなきゃいやだ」などと贅沢は言わぬ。
🐟ちなみにサーモンも、ど〜んとパッケージで届くので、届いた直後の少し解凍しかけているときに、切り分ける。端と尻尾に近い部分は加熱調理して食べ、上部のきれいな部分だけ、鱗を取り、皮を剥いで適当に切り分けて個別に冷凍保存。我が家では4食分の刺身となる。ちなみに皮の部分も小さく切って香ばしく焼き、サラダのトッピングなどに使う。これがまた旨いのだ。
🍖魚肉類は普段、FreshtoHome.comから調達しているが、同社は牛肉と豚肉を取り扱わない。普段、ポークは近所の専門店で調達しているが、今回はバンガロールの老舗級スーパーマーケットNew Frosty'sでオンラインショッピング。オンラインで注文、数時間内で配達してくれる。以前はビーフのフィレしか頼んだことがなかったが、今回、オッソブッコ(仔牛スネ肉。Beef soup Bonesと表記されている)やオックステールがあるのに気づいた。Tボーンステーキも買ってみる。
🐄オックステールとオッソブッコはまとめてスロークッカーで煮込む。適当に味付けをして、パスタとともに味わう。これがもう、絶品だ。
🐄いつものビーフ・フィレ肉(アンダーカット)は、いつものように切り分けたあと、冷蔵庫でそのまま放置し1、2日間熟成させる。それをただ焼くだけという簡単さ。今回Tボーンステーキも買ってみたが……これは、やはり硬め。バンガロール・ビーフはフィレ肉がいいように思う。
🍅水耕栽培の新鮮なオーガニック・サラダもまた、ロックダウンに入ってから頻繁に買うようになった。農家から直接届く新鮮さ。葉野菜だけでなく、トマトやニンジン、ダイコン、パプリカなどの野菜もある。
♻️最初は、プラスチックバッグの乱用が気になったが、途中から、「自然に還る素材の袋」に移行し、更には「次の購入時に返却してください」とリサイクルを申し出てくれるようになった。ファンタスティックだ。
🐖ポーク・スペアリブは、毎度おなじみ「我流の肉骨茶(パクテー)」。八角(スターアニス)をはじめ、ニンニク、シナモン、クローヴなどを適当に入れ、やはりスロークッカーで。あとは醤油などで適当に味を整え(わたしはバルサミコ酢も入れる)、できあがり。やはりDaily Needsで買っておいた讃岐うどんの乾麺を茹でて、「邪道うどん肉骨茶」だ。
●アラハバード有機農業組合
http://ashaasia.org/aoacindia.org/aoac/
●New Frosty’s
https://newfrostysonline.com/
●Gourmet Garden
https://gourmetgarden.in