1991年のインド市場開放以降に生まれた世代、つまり30歳前後より若いインドの人々の、ここ数年の迸るパワーについては、折に触れて記してきた。優秀な人材の就職難が取り沙汰される一方、起業家精神に富んだ若者人口は、益々増えている。
さまざまな業界において、有望な若手人材が溢れているインド。ロックダウン下、その傾向は加速していて、我が夫(プライヴェートエクイティ投資家)も数日前、IIT出身の20代青年らが始めたロジスティクスの新ビジネスについて、感嘆しながら語っていた。
さて、先ほどお気に入りのハーブティーを飲もうと湯を沸かす間、箱に同梱されていたフライヤー(お湯がこぼれてシミがついてしまった)を何気なく読んで驚いた。
VAHDAM Teasのお茶を初めて口にしたのは1年半ほど前だったか。
友人からギフトで「ヒマラヤン・デトックスグリーンティー」と「マサラチャイ」の2種をもらった。どちらも良質でおいしかったが、特にデトックスティーは胃腸がすっきりするうえ、風味や喉越しもよかったので、その後、何度かオンラインで購入した。
サイトを見るたび、パッケージが洗練され、ブレンドが増え、お茶周りの関連商品が増え、瞬く間にいい感じのブランドになっているとの印象を受けた。
先日紹介したBlue Tokaiのコーヒーや、Paul And Mikeのアルチザンチョコレートとコラボレーション販売を試みてもいる。
フライヤーによると、このVAHDAM Teasの創業者Bala Sardaは28歳。85年以上続く、お茶のビジネスをする一族の4代目だという彼。さまざまな種類のお茶の大半は、海外輸出向けだが、中間業者に渡り、歳月を重ねる間にも、お茶の鮮度は失われ、一方値段は高くなる。
ゆえに、VAHDAMのお茶やスーパーフードは、新鮮なものを生産者から直接購入、地球環境にも配慮しつつのビジネスの構築を目指しているとのこと。同社のサイトにも詳細が記されているので、ぜひお読みいただければと思う。
ここで思い出すのは、バンガロール拠点のinfiniteaのオーナー、ガウラヴのバックグラウンド。いまやすっかり中堅のオーナーだが、わたしが移住したころ、彼は同じようなコンセプトで、バンガロールに初めてお茶の専門店をオープンしたのだ。
ちなみに、VAHDAMとは、創業者Balaの父親、MADHAVの名前を「反対側から書いた」ものらしい。インドらしくて、なんか、かわいい。
***************************
🌿紅茶講座&ティーテイスティング@Infinitea
ミューズ・クリエイションのメンバーを対象に、Infiniteaで紅茶の講座&ティーテイスティングをしたときの記録。ほんと、いろんなことをやっていたものだ。マカロン、おいしかったな〜。
➡︎https://museindia.typepad.jp/mss/2014/12/tea.html
🌿十億分の一のインド/ガウラヴ・サリア(infinitea 経営)2006年に取材・執筆
➡︎http://www.museny.com/india/10-00201.htm
*先日、医療関係者への差し入れに購入した。免疫力を高め、感染病を予防するのに好適なハーブ(ターメリック、トゥルシ、ショウガ、ジンジャー、胡椒)のブレンド。