🇮🇳このところ、インドの「よき飲食物」について紹介する機会を逸していた。
撮影したまま溜まっていく写真……。
最近、利用しているサーヴィスのひとつ、Living Food。まだ、試していない商品も多々あるが、今のところのお気に入りは、生鮮野菜もさることながら、各種パスタやフレッシュチーズ、インドならではのスナックなど。
日々、新しいブランド、新しいサーヴィスが普及して、目まぐるしく進化するインド市場。常々記しているが、それらはしかし、単に「新しい」というだけではない。
インドの場合は、「昔ながらのよきもの」を「現代向けにアレンジ」した「温故知新」あるいは「不易流行」のマーケットが着実に伸び続けている。種の多様性を反映する雑穀類や豆類。スーパーフードと呼ぶにふさわしい果実類。薬膳を実現するスパイス。全身を内外から潤わす多彩な油脂……。
広大な国土と多様な気候を擁するこの国で、かつては新鮮に届く術がなかった各地の農作物や食材。しかし、過去10年余りのロジスティックス(原材料調達→生産→販売に至る物流)の急伸により、全国にサプライチェーン(供給連鎖)を広げている。
かつては「地元でしか味わえなかったもの」「地方の特産品」が、他都市でも入手しやすくなったのだ。特にコールドチェーン(冷凍/冷蔵流通)は、過去5年で随分進化したと実感する。
変化著しいインド市場を外部から瞬間的に眺めれば、「新しいものばかり」に映るかもしれない。しかし、「過去のよきものの焼き直し」が極めて多いのもインドの特徴だ。
ゆえに、市場調査ひとつをとっても、歴史を振り返ることは大切。利便性が高いものが優先されるわけではないからこそ、「インドは遅れている」という大前提では失敗する可能性が高い。
過去20年の間にも、誕生しては瞬く間に消えていったインスタント食品、冷凍食品、レトルト食品などを検証しなければ……。と、語り始めればきりがない、独特の市場。潜在的な可能性も高いがゆえに、この国を知るにはともかく、調査が極めて重要なのだ。ということを語り始めれば尽きず。
取り敢えず、Living Food。インド在住の方、お試しあれ。
Living Food
https://livingfood.co/