お勧めの鮮魚情報が、SMSで送信されて来る。前日の朝のそれには、新鮮なアンチョヴィー(カタクチイワシ)やサーディン(イワシ)が入荷された、しかも安い、とある。
先日の「アンチョヴィーの瓶詰め作り」の野望が沸き上がり、早速購入することに。ただ、前回は内臓の処理がしてあるものが販売されていたが、今回は丸ごとのみ。捌くのは面倒だとも思いつつ、しかし次回、新鮮なものがいつ手に入るかわからない。
火曜の午前中に注文したそれらは、水曜の朝、10時過ぎに届いた。早速、開封してみるに、その量の多さに、たじろぐ。
アンチョヴィー。捌けども、捌けども、減りゃしない。失敗した。今日はランチの約束もあるから、早いところ仕上げたい。しかし、この膨大な量……。
先日、スイートポテトのタルトを作った際、大量の裏ごしに疲労困憊し、途中で自分を恨んだことを思い出した。
ちなみに包丁は使わず、しかし指先でやるのも身が崩れるので、ハサミを使うことに。頭とシッポの部分をハサミで切り、原の部分に切れ目を入れ、まとめて内臓、骨を取り除く。とにかく、丁寧にせねば身が崩れる。
何十匹も捌くうちに、だんだん慣れてコツがつかめてきた。スピード感も増す。これもまた、技である。次回は3分の2の時間で仕上げられるだろうと確信。でも、もういやだけど。
この次はもう、必ず掃除されたものを買う!
途中でNORAがあまりにもうるさいので、一つかみを茹でて、与える。
NORAは強欲ではないので、適度に満腹感を覚えたら、残す。その残ったものの匂いを嗅ぎ付けて、ROCKY、駆け寄ってきて、平らげる。
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捌いたアンチョヴィーをザルに上げ、水を切る。その間に、外出のための身支度。
出かける間際に、アンチョヴィーをガラスの器に並べては、ヒマラヤの岩塩をふり、並べては、ヒマラヤの岩塩をふり……を繰り返す。これを1カ月以上、冷蔵庫に寝かせたあと、オリーヴオイルに漬ける。どうなることやら、楽しみだ。
ともかくは、外出直前に完了。魚臭い手を丁寧に洗う。
サーディンも新鮮なうちに捌いておきたかったが、時間がない。これは午後、帰宅後の作業に。
実は、夫が出張なのをいいことに、ランチは友人らと、そして夜はゲストを招いての小宴だ。今夜、初めての料理を作るのに、このイワシを使うつもり。どうなることやら、楽しみだ。