ミューズ・クリエイション。旧働き組&旧男組が合体してのミューズ・エキスパッツ。昼間働いているメンバー故、つどいは夜。夜と言えば、お腹が空いているので、もはや打ち合わせはディナー付きという贅沢さが定番になってしまった。一応、帰りしなにミューズ・クリエイションへの「募金」を募ってはいる。
毎回8〜10名ほど。手早くおいしく大人数の料理を作るべく、しかし今回は、作ったことのないラフテーに挑戦。というのも、頂き物の泡盛2本を収納棚で目にした時に、いつだったか沖縄のラフテーは泡盛で煮込むという記事を読んだことを思い出したからだ。
前日、近所にある、薄ら汚れた外観と、携帯電話をかける豚の絵が印象的なポークショップへ。外観とは裏腹に、店内はそれなりに清潔だ。
コリアンスライス(豚バラ薄切り肉)やスペアリブのほか、よく調達するのが豚肩ブロック肉。その時々、同じ肩肉でも、部位や個体によって脂の厚みが違う。先日のパーティ前に購入したものは脂肪が厚すぎたが、今回は比較的薄め。
多いかとは思ったが、余れば翌日のおかずにすればいいからと、2キロを購入。圧力鍋にショウガとネギと肉を入れ、水をひたひたになるまで入れて、加熱する。
インドには潤沢にある黒砂糖や天然の糖。オーガニックの黒糖や茅乃舎の野菜だしなどを混ぜて煮汁を作る。参考にしたレシピは、クックパッドに掲載されているものを比較して選んだのだが……。泡盛を入れる段になって、驚く。泡盛の料が、多い!
レシピは1キロ分を想定して作られていたので、単純に2倍で計算したのだが、どう考えても液体が多い気がする。が、ここにきて、作ったことも食べたこともない料理を独創で作るのはやめておこう、一度くらいは評判のレシピに従おうと決める。が、泡盛800mlはいかにも多い。
すでに開封されていた大きいボトルに残っていた700ml程度でよしとする。
豚肉を投入するも、やはり煮汁の多さが目立つ。ゆで卵を加えるだけでは、持たない気がする。冷蔵庫に残りの大根があったので、それを入れることにする。
が、この典型的なインドの大根は、あまりにも小ぶりすぎてインパクトが弱かった。日本の大根のように大振りでないと、この料理には向かないと後に判明。
先日、オンラインで購入したゆで卵作り器が超便利。普段、なぜかゆで卵を茹でるのが好きではないわたしは、滅多に作らないのだが、これならば、しばしば作る気になる。25mlの水をマシン中央に注ぎ、卵を並べて電源を入れるだけ。
10〜12分で出来上がる。柔らかめは10分。
ケミカルフリーかつ新鮮なチキンのレヴァーはFreshtohome.comで500グラム購入しておいた。これは軽くおつまみ程度ということで。
血抜きをしたあと、インドのラム酒 "OLD MONK" に浸して臭みを消す。そもそもこのレヴァーは臭みがほとんどないので、さほど気にすることもないのだが、ラム酒に浸すと、ほんのり甘い香りもつくので、気に入っている。
それに、醤油、バルサミコ酢で味付けをして煮込むだけ。
大量ポテトサラダ。なにしろラフテーの味が濃いので、味付けは最低限に。これに、蒸したインゲンも大量に準備した。こちらも、味付けはない。ただ、素材の味で勝負である。
調理中は、家中に泡盛の匂いが立ちこめ、ほのかに酩酊状態に陥るほどであった。
主食はホームベーカリーで作った食パン。及び炊きたての日本米(←贅沢!)。
ゲストはみな、喜んで食べてくれた。豚肉がもっと柔らかく煮込まれてもよかった気がするが、これはこれで十分だ。特に皮のあたりのコラーゲンたっぷりな部位がおいしい。ゆで卵との相性もよい。
煮汁は案の定、余った。小分けして冷凍し、後日リゾット風にしたり、麺つゆなどにして活用することにする。
泡盛の代わりに焼酎で作ってはどうだろう。家には頂き物のウォッカが余っているので、それを使うのもいいかもしれない。
デザートは毎度おなじみカスタードプリン。滑らか仕上げ。生クリームとバナナは自分でトッピング。
さて9月17日のバザールに向けて、チーム・エキスパッツのメンバーにもがんばっていただきたい!