昨年末から準備していたイヴェントをようやく終えて、チャイニーズ・ニューイヤーに合わせるように、新年を迎えた気分の今週。今朝のFM熊本の収録を皮切りに、今日は日本とのTV会議も控え、本業も本格始動だ。今年から週に一度の予定で書き始めた『異郷の食を巡る記憶』も、まだ3本書いたきり。素材は何百本もあるがゆえ、時間を見つけて綴り続けたい。
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ところで昨夜は、久しぶりに「激ウマ創作料理」を作って、自画自賛しつつよく食べた。
先日、使い切れず冷凍していた豚の塊肉を解凍していたら、「ポーク・ビンダルー」という言葉が浮かび上がった。
西インドのゴアは、かつてポルトガルの統治下にあった。そのゴアにポルトガル人がもたらした料理がインド流にアレンジされたものだ。
ビンダルーは、「酢を使っている」ことが特徴。あと、ポルトガル料理はほんの少し甘かった気がするので、ジャガリを加えることにした。
レシピをざっとネットで調べてみたが、なんだか面倒臭い。そもそもそれが、自分の求めている味とは限らない。というわけで、自分の勘に任せて、いつものチキンカレーをアレンジする感じで作ることにした。
脂がのった豚塊肉を一口大に切り、バルサミコ酢、ターメリック、コリアンダー、キュミンパウダー、砂糖、塩、生姜&ニンニクすりおろし、ヨーグルトでマリネする。
オイルを加熱しつつ、目にとまったスパイスを適当に投入。
玉ねぎを炒め、トマトを投入。本当は、玉ねぎがこんがりするくらいにじっくり炒める方が甘みが出るのだが、うっかりトマトを入れてしまった。
トマトはすりおろすかブレンダーにかけてジュースにするのが理想的だが、煮込んでいたらどうせ溶けるので、ざく切りでもノープロブレム。
マリネした豚肉をいれる。
冷蔵庫に昨日使い損ねていたマッシュルームを見つけた。合いそうな気がしたのでスライスして入れる。
煮込む。煮込む。煮込む……。
するともう、ほのかに日本のカレーを思わせる、しかし無添加、オイルも控えめ、ヘルシーな逸品が出来上がった!
最後に、お気に入りのマサラパウダーなどで味を整えて完成。
チャパティを焼きながら、むしろ日本米を炊けばよかったと後悔する日本的な味わいだ。
付け合わせはベビーコーンとアスパラガスの炒め物。
夫婦揃って何度もおかわりをして、大満足の夕食であった。新鮮なスパイスだけで、日本風のカレーを再現すべく、研究してみようかしらんと、朝ドラ『まんぷく』を見ながら研究心をささやかに刺激されるのであった。