食生活こそ、心身の健康の源。なるたけ健康的な食生活を心がけている者として、インドの食の事情、特に農業の趨勢に関しては関心を持ち続けてきた。「一消費者として」の域ではあるが、新たなトレンドには関心を持ち、よいと思うものは取り入れてきた。
毎度、記しているが、過去数年で、バンガロールのマルハン家の食卓に到達する農作物はじめ各種食品の状況は大きく好転している。その背景にはさまざまな理由があり、都度、実態はソーシャル・メディアで紹介してきた。
冒頭の写真は昨日撮影したもの。すでに何度も紹介してきたGourmet Gardenに加え、最近、利用し始めたWoolyFarmsで調達した野菜が混在している。
WoolyFarms。
テクノロジーを駆使した新時代の都市型農業 (With the vision of building a new earth, we are trying to build sustainable cities, with the adoption of natural farming techniques with new-age technology)……と銘打たれているが、このサイトでは「インド(バンガロール)ならではの昔ながらの食材」なども多く扱われているところが気に入っている。
たとえば果物。写真にもあるが、健康によいスーパーフード的ジャムン(見た目ぶどう)やジャックフルーツの実(黄色)、チックーと呼ばれる見た目じゃがいも、味は柿のような果実など。レンコンが買えるのもうれしいところだ。
🌺モンスーンシーズン限定。神々の果物、ジャムン
➡︎https://museindia.typepad.jp/bangalorenote/2019/07/jamun.html
一方、野性味溢れるニンニクは、先日GourmetGardenで購入した。普通のニンニクより割高だが、味わいは濃厚で格別。滋養も高そうだ。
……と、今日、農作物のことを記したのはほかでもない、昨日、日本のヴェンチャーキャピタルファームのBeyond Next Venturesのオンラインイヴェントを視聴したからだ。
日本を離れて25年。日本の農業事情には疎いがしかし、食糧自給率が低いこと、農家の高齢化が進んでいることなど、それなりの予備知識はある。新しい世代が築く農業の実態の片鱗を学ぶことができればと参加した。
ゲノム編集による種苗開発を手がける「GRAND GREEN」、短期間で高機能な良質土壌を作る「TOWING」、データ分析などデジタル化によるスマート農業を支援する「テラスマイル」、儲かる農家を実現すべく自動収穫ロボットを開発する「AGRIST」。以上スタートアップ4社のピッチ・プレゼンを聞いた。
いずれの話も、とても興味深く、勉強になる点も多かった。インドはじめ海外でも歓迎されそうなテクノロジーもあれば、日本だからこそ必要だろうと思われる技術も見られ……。
健康的な農作物を食していれば、多くの疾患から身を守ることができる。食の世界こそ「不易流行」。地球環境が危うい昨今、良質の農作物を安定供給することは、人類にとって最優先課題だと思われる。
『深海ブログ』に、過去記してきた農業や食に関する膨大な情報を整理している。ぜひご覧いただければと思う。
🌏土に触れて、宇宙を思う。食、健康、美容、エコ、ゴミ、有機、農業、衛星……。
➡︎https://museindia.typepad.jp/library/2021/06/earth.html
🌱WoolyFarms
➡︎https://kitchen.woolly.io/
🌱GourmetGarden
➡︎https://gourmetgarden.in/
🌱Urbanfarmsco.
ARAKU COFFEEを経営する友人マノージのプロジェクトのひとつ。近い将来、バンガロールでも彼らの農作物が購入できるようになることを楽しみにしているところだ。
➡︎https://www.urbanfarmsco.com/